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弁護士伴野友昭が、平成15年1月に発表された、議員が作成したマニフェストとしては、日本で初めてといわれている
「よこいの10のマニフェスト」をばっさりと斬ります。 よこい利明平成15年の選挙ポスター
1、ネーミングライツ {命名権} を導入し、公有財産の有効活用を図ります。

よこいさんは、総務省の官僚と、命名権について直接議論を重ね、ネーミングライツは地方自治法に抵触しないという総務省の見解を引き出しました。また、本会議や委員会でネーミングライツの議論を繰り返し取り上げる中で、 名古屋市 もネーミングライツの導入を決定し、平成 19年4月には、 名古屋市 総合体育館、市民会館において、ネーミングライツを導入することが決定しています。マニフェスト完全達成です。

※ネーミングライツとは、「施設命名権」と呼ばれるものです。例えば、日産自動車は、横 浜国際総合競技場 のネーミングライツを 5年間、 23億5000万円で取得し、同競技場は、日産スタジアムと名称変更になりました。命名権による取得金は、すべて 横浜市 の歳入となりました。
2、敬老パスを将来にわたって持続可能な仕組みにするため、見直しを実施します。
これまでは、敬老パスを使っても使わなくてもひとりあたり 4万数千円の税金を投入していましたが、平成15年の見直しにより、使った分だけ税金を支出することになったのは、税の無駄をなくす観点から大きな進歩です。また、敬老パスに受益者負担の制度を導入したことも、制度を将来にわたって安定させることに寄与すると考えます。しかし、敬老パスの交付費が所得に応じて1000円、5000円の2種類あり、その根拠が不明確なこと、公平感にかけることは、住民サービスの上からも、課題です。マニフェストは達成しましたが、今後、制度の改善の余地があります。
3、南区内に特別養護老人ホームを5カ所 {既存2施設を含めて} 整備します。
現在、特別養護老人ホームの入所待機者は、市内で 4000人いると推定されています。よこいさんは、平成16年4月に「特別養護老人ホーム南生苑(定員100人、短期入所15人)」、平成17年4月に「特別養護老人ホームはるかぜ(定員100人、短期入所15人)」を完成させ、 南区 内で 4か所整備しました。しかし、厚生労働省の方針で、大規模特別養護老人ホームを今後、整備しないことになりました。厚生労働省が30人以下の定員となる、より地域に密着した小規模特別養護老人ホームの整備を進める方針であることから、よこいさんには、小規模特別養護老人ホームや小規模多機能型の整備に努力していただきたいと思います。マニフェスト達成まで、あとわずかです。
4、大放水路 {雨水貯蓄管など} をさらに4ヶ所 {すでに4ヶ所整備済} 整備します。

よこいさんは、浸水被害に苦しむ地域では、「河川が満水なら、地下に川を作って海まで流す。」という、独創的なアイディアを実行してきました。本会議や委員会での発言回数も抜群です。現在は、駈上地区、 南区 内天白川沿い、国道 247号沿いなど、 南区 内に網の目のように大放水路 (雨水貯留管・雨水流下管)が整備されました。現在の整備数は、雨水貯留管7か所、雨水流下管5か所の計12か所です。さらに、大磯学区北内地区にも雨水貯留管の建設を計画中です。マニフェストを大幅に超え達成です。

一方、浸水対策は、ポンプ施設の増強、河川の整備、個人住宅や大型施設への浸透ますの設置、情報の伝達など総合的な施策によって達成されます。今後、マニフェストを作成する上で、課題としてください。
 5、南区地震対策マップを作成します。

よこいさんは、 南区 役所の監修を受け、ライオンズクラブの寄付により、「 南区 地震対策マップこれで迷わ図」を完成させ、平成 16年4月に全世帯に配布しました。避難場所、避難路、地震による液状化の様子などが一目でわかるマップは、区民が望んでいたものです。 名古屋市 内では初となる地震対策マップとなりました。マニフェスト達成です。

 

6、障害者 {身体障害者・知的障害者} の雇用を守るため、障害者多数雇用事業所の優先指名を実施します。
よこいさんは本会議や委員会で、障害者雇用の促進をたびたび質問しました。その結果、障害者多数雇用事業所の優先指名は、平成 16年10月から制度化されました。これにより、障害者の雇用促進が進むものと考えられます。また、昨今の報道では、障害者の雇用が進んでいるという数値も出ているようですが、今後は、障害者の雇用率など、具体的な数値目標を設けてマニュフェストとすることが望まれます。マニフェスト達成です。
 7、議員定数の見直しを実施します。
人口の多い区の方が人口の少ない区より議員定数が少ないという逆転現象が、政令市の中で最も多かった 名古屋市 議会でしたが、今回の改正により、逆転現象はすべて解消されました。よこいさんは、 南区 選挙区の定数を 6から5に削減し、自らの身を削って、この改革を断行したことは特筆されるべきことです。一方、 名古屋市 議会の議員定数は 75人です。法定定数を大幅に下まわってはいますが、財政状況の厳しい折、その妥当性についての検討もしてください。マニフェスト達成です。
 8、南区でトワイライトスクールを12校 {すでに7校整備済み} 整備します。

よこいさんは、トワイライトスクールの生みの親です。平成 5年によこいの学校開放構想を本会議場で発表して以来、放課後の児童の健全育成や学校施設の有効活用を柱としたよこいさんの学校開放構想は、数多くの本会議質問、学校開放検討委員会の設置、地元住民への説明・周知を経て、平成8年に 南区 道徳小学校で第 1号が整備されました。現在では、夏休みなど長期休み中も開設されており、働くお母さん方にも喜ばれています。

南区 内では、平成 18年度末までに16校でトワイライトスクールが整備され、さらに平成19年度には、宝・宝南両小学校で工事が行われる予定です。なお、平成20年6月ごろには、 名古屋市 内全校でトワイライトスクールが運用される見通しです。一方、学童保育事業との整合性も指摘されており、今後、検討が必要です。マニフェスト達成です。
 9、学校評議員制度を全校で実施するなど、学校経営に新しい風を送り込みます。

学校評議員制度は、学校経営に地域や民間の意見を取り入れながら、開かれた学校経営に資するものです。平成 15年、よこいさんがマニフェストを発表した時点では、市内の小学校では、わずか11%しか学校評議員会を設置していませんでしたが、平成18年度には、市内のすべての小中学校で学校評議員制度を導入しました。よこいさんの本会議や委員会での活躍が実を結んだ形です。一方、評議員制度を設けながら、ほとんど評議員会を開催しない学校や、開催しても制度の趣旨を十分理解していない学校が多いのも事実です。今後は、さらに実効が上がるよう、教職員の研修が必要です。マニフェストは達成しましたが、運用面で課題を残しています。


10、サン笠寺の経営など、民間でできるものは民間で実施し、公費の使途を見直します。
地方自治法の改正により、指定管理者制度 (公の施設を民間で管理運営)やPFI(自治体の委託を受け民間企業が施設を建設し、民間で運営する経営手法。財政負担の平準化をはかる。)などが、 名古屋市 でも導入されました。一方、サンプラザ ( 名東区 )など、公の施設の民間への売却も進みました。また、サン笠寺を運営している外郭団体「 名古屋市 勤労福祉センター管理公社」は、平成 17年に廃止され、マニフェストは達成されました。しかし、サン笠寺の運営を教育スポーツ振興事業団が引き継いだことには疑問が残ります。


 

【伴野友昭一刀両断 評価の基準】

A:達成…完璧!大変よくできました。   B:ほぼ達成…よくできました。

C:もう少し…もうひとがんばりです。      D:未達成…まだまだ、全然だめです。

【伴野友昭プロフィール】

昭和 38年生まれ、早稲田大学法学部卒、平成8年4月1日名古屋弁護士会弁護士登録

「伴野・小池法律事務所」にて、民事・商事・人権問題の分野で特に力を発揮。さまざまな依頼に対し、温かな人柄でこたえる一方、今回のマニフェスト切りにはクールなスタンスで臨む。

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